納骨堂選びで失敗しないための7つのチェック項目

こんにちは、愛知県の福厳寺の僧侶 大脇(おおわき)です。
今回は近年お問合せが多くなっている「納骨堂(のうこつどう)」についてお送りします。

そもそも「納骨堂」とは?

納骨堂は近年普及した新しいお墓の形です。
2014年頃から「墓じまい」をする方が増えてきており、墓を引き継ぐ子どもさんがいなかったり、いたとしても娘さんで余所へ嫁いでしまった、などという場合にはお墓を管理する人が居なくなり、長く続いてきたお墓が無縁墓になってしまうというケースが増えてきています。そういった最悪の結果を回避するために「墓じまい」を決心する人も多いようです。

お墓は最後の継承者(けいしょうしゃ)がきちんと墓じまいしないと、いずれ無縁墓(むえんぼ)として最終的に撤去処分され、中の遺骨は他人とごちゃ混ぜの合祀墓(ごうしぼ)に合祀されてしまいます。

墓石業者や自治体のポイント調査では、すでに約40%のお墓が無縁墓化しているそうで、10年後には約60%以上のお墓は継承者不足で無縁墓になるという調査結果もあります。

そこで、墓じまいを検討されている方や、これからお墓を購入される方が納骨堂のご購入を希望されており、愛知県小牧市・春日井市の方からも福厳寺(ふくごんじ)に多くのご要望が寄せられています。

納骨堂の種類とは?

納骨堂と一言に言っても、多種多様で販売する寺院によって違います。

ア)ロッカー式/棚式型

ロッカー式とは、同じ大きさの檀が集合しているもののことを言います。
骨壷をロッカーのような棚に収蔵してありお参りした際は、お骨を出してもらえる場合と、参拝スペースの裏側に棚があってお参りするケースなど、様々な方法があります。

メリット

比較的価格を抑えることができる

デメリット

供養物などを置くスペースがない

イ)自動搬送式

自動搬送式とは、コンピューター制御の納骨堂です。専用カードを機会に通して、タッチパネルを操作することで、ご遺骨が自動的にお参りスペースに遺骨が運ばれてきます。お花・お香が最初から用意されていることが多く、手ぶらでお墓参りすることができます。

メリット

納骨堂で施設が充実している

デメリット

機械が故障したらお参りができない/設備の維持に費用がかかる

ウ)室内型墓所

室内に霊園と同じように墓石を並べる形態のお墓です。室内なので、天候に左右されることなく、お墓参りをすることが可能で、室外の墓地と比べてもキレイに維持することができます。

メリット

一般のお墓と同様に家族で継承できる他、お花や線香を供えたり、水をかけたりすることも可能

デメリット

建物が崩壊すると遺骨がなくなる可能性がある

納骨堂選びで失敗しないための7つのチェック項目

1.どんな人が購入するの?自分にあったタイプの納骨堂を選びましょう

納骨堂は従来のお墓と異なり、基本的にはお墓を守っていく人がいない人が選ぶ供養方法です。

  • 跡継ぎ(あとつぎ)がいない方
  • 跡継ぎ(あとつぎ)はいるが、遠方に住んでいる
  • 夫婦だけで納骨を希望されている
  • 費用を軽減したい
  • 宗旨宗派にとらわれない自由な埋葬をしたい

お寺や運営業者によって納骨堂のタイプやルールは様々ですので、自分が購入したい納骨堂が自分にあったタイプのものかよく確認しましょう。

2.納骨堂の場所

納骨堂がどこにあるのかは非常に重要になります。
もし頻繁にお参りにいくことを想定している場合は自宅からの公共交通機関の乗換え回数、最寄駅やバス停からの距離・道幅・上り坂の有無など考慮して選びましょう。

また、納骨堂の周りの環境も非常に大切です。

私のいる福厳寺は愛知県では珍しく、豊かな自然と広大な山林に恵まれた場所にあります。交通の利便性はそこまでありませんが、都会の喧騒から離れて自然の中で静かに眠りたいというニーズが多いです。

自分の中で優先順位を決めて、最適な環境の納骨堂を選びましょう。

3.納骨堂の宗旨宗派

ほとんどの納骨堂は宗教宗派を不問とするところが多いです。しかし、中には過去の宗教を問うところや、在来仏教のみ、つまりキリスト教やイスラム教はNGとされる場所があります。

また、檀家になる必要があるところもあります。たとえ宗旨宗派不問とうたっていても、お寺が運営する納骨堂の場合、納骨後の法要は、運営している寺院の宗派様式で行うところもありますので確認が必要です。

4.納骨堂の管理費

納骨堂には収蔵様式や収蔵人数、契約期間等によって費用が異なります。

初期費用がかからない分高額な管理費がかかる、という場合もありますので注意が必要です。

納骨堂を希望される方は、跡継ぎがいない方が多いので、年間管理費がかかると負担になります。そのため一括で納めれるところか、料金に含んでいるところがおススメです。それぞれの費用を確認する他に、その費用が契約内容やシステムと見合うものかもチェックしましょう。

5.個別供養の期間・個別供養が終わった後の供養先

永代供養墓の納骨堂の場合、個別に遺骨を収蔵してもらえる期間は契約で決まっています。一般的に三十三回忌までのところが多いようです。

個別に遺骨を安置する期間が終わったあと、遺骨の収蔵先についても確認しましょう。ほとんどの場合は合祀(ごうし)と言って骨つぼからお骨を取り出し合祀墓へ埋葬されます。

※最初から合祀される場合もあります。

合祀後は他の方のお骨と混ざってしまい特定の方のお骨を取り出すことは不可能なので、納骨堂の契約更新やお墓のお引っ越しを申し出ても望みを叶えることはできません。特にこのポイントについては家族・親族に相談し慎重に判断したほうが良いでしょう。

6.遺骨が収蔵できる個数

納骨堂の選ぶ際、将来的に何名の遺骨を収蔵したいのかを納骨堂の使用者と確認しておきましょう。たとえば一人だけのものでよいのか、夫婦で同じ場所に遺骨を収蔵したいのかなどです。納骨堂には一人用、二人用、家族用があります。家族用では10名程度まで収蔵できるタイプもありますが、一般的に4名以上納骨する方は通常のお墓の方が安くなる傾向にあります。

7.必ず実際に見学に行く

納骨堂の選び方で最初の段階で気を付けたいのが、ホームページやパンフレットの外観にだけで判断しないことです。広告では納骨堂内や外観・景色がきれいなところだったのに、実際に行って見るとそうでもなかった。パンフレットやインターネット情報だけではわからない実際の様子は直接見学するのが一番です。納骨堂内はきれいにされているか、管理者の方が信頼できるかが選ぶポイントになります。終の棲家(ついのすみか)になる場所なので、安心できるところを選びましょう。

いかがでしたでしょうか?
近年ご相談の多い納骨堂についてまとめてみました。

もし疑問点があればお尋ねください。